ビデオで映画『
ひとりぼっちの青春 (They Shoot Horses Don't They?)』を観ました。こちらも先日
100円均一ショップで購入したビデオです
私の『ひとりぼっちの青春 (They Shoot Horses Don't They?)』の評価は
★☆(1.5)
この評価はたんに私の好みによるもので、映画そのものは決して悪い映画ではないと思います。ホレース・マッコイの小説「彼等は廃馬を撃つ」を原作にした映画で1930年代の不況下のアメリカでひらかれていた耐久(マラソン)ダンスレースを舞台にしたヒューマンドラマです。耐久ダンスのレース会場という小さな閉ざされた空間の中に世の中や社会の縮図を見事に描いていると思います。奥深さのある映画だとも思います。ただ、良くも悪くも虚しいです。シリアスなエピソードが多いので、私はとても遣り切れない気持ちで一杯になりました。気軽に楽しむ映画としては不向きです。
アリス(スザンナ・ヨーク)の服を見つけたロバート(マイケル・サラザン)にプロモーターのロッキー(ギグ・ヤング)が“観客は出場者の惨めな様子を観に来る”というシーンがとても印象に残っています。ネガティブなベクトルは自分より更に弱いものへと向きやすい性質をデフォルメしているのでしょうか。それにしても邦題はいったいどこから来たのでしょうか。あまりのちぐはぐさに疑問が残ります。逆に原題はそのものずばり。ラストシーンのロバートの台詞でもある「They Shoot Horses Don't They?(廃馬は射ち殺すんでしょ?)』。これはロバートの幼い頃の記憶から来たものらしいのですが、その辺りが私には理解できていませんでした。又、ビデオは微妙にカットされているのか、なんとなく不自然な印象を受ける所がありました。goo映画のあらすじを読むと微妙にビデオと違っているのも、不思議でした(笑)
不況下のアメリカが舞台という事で、なんとなく10年ほど前に読んだスタインベックの
怒りの葡萄とイメージが被りました。アメリカ文学の名作とされる『怒りの葡萄(The Grapes of Wrath)』ですが、どうも私の好みには合いませんでした。本来比べるものでは無いのでしょうが、20年ほど前の中学生時代に読んだ
ああ無情(レ・ミゼラブル)のように気持ちを動かされる事が無く、正直な所、興味をひかれなくて読むのが辛かった記憶があります。少し話はそれましたが、私にとってはそんな『怒りの葡萄』でも
風と共に去りぬ的な希望や強さを見出せ、救いの部分が微かにでもあったのですが、この映画『ひとりぼっちの青春』には私はそれさえ見出す事ができませんでした。
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ひとりぼっちの青春(1970) - goo 映画
不況真っ只中のアメリカで、1,500ドルの賞金を得る過酷なダンスレース「マラソンダンス」が始まろうとしていた。ハリウッドにやって来たロバートは、たまたまパートナーが出場できなくなったグロリアと出会い、誘われるままに出場することになる。
1932年の大不況真っ只中のアメリカを舞台に、当時盛んに行われていたダンス・マラソン大会に参加する2人の男女を描く。ホレイス・マッコイの小説「彼等は廃馬を撃つ」を原作に映画化。
(Amazon.co.jp商品説明より)
出演: ジェーン・フォンダ, マイケル・サラザン, スザンナ・ヨーク
監督: シドニー・ポラック
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